クールスカルプティングはどうして脂肪が減るのか?その治療原理について
※このページは2019年4月1日に更新されました。
楽に脂肪を落としたいという人におすすめな「クール・スカルプティング」、通称「クルスカ」ですが、なぜ脂肪を冷やすだけで腫れたりもせず痩せられるのか不思議に思う方も多いのではないでしょうか?
そこで今回は、クルスカでなぜ脂肪を落とせるのかを解説します!
クール・スカルプティングは端的に言えば、冷却することで脂肪細胞を選択的に死滅させ、局所的に脂肪を減少させる非手術的治療法です。
2008年にSelective Cryolipolysis(選択的冷却脂肪融解術)を用いた機械として初めて世に発表され、2010年にはその脂肪減少の効果が認められFDAの承認を取得しています。また、日本においても唯一、冷却による非侵襲的脂肪減少治療として厚生労働省の承認を受けています。
Selective Cryolipolysisとは?
1970年、棒アイスを吸いながら食べている子供たちにえくぼができていることを気付いた研究者が、冷たさが脂肪に影響を及ぼしているかもしれないということをひらめきました。
その後、脂肪を冷却することによりどのような影響があるかが研究され、それによって得られた理論がSelective Cryolipolysisであり、クールスカルプティングの理論的基礎となっています。
すなわち、Selective Cryolipolysisは、脂肪細胞が皮膚や神経、血管など他の組織よりも低温に弱いという性質を利用し、適正な条件下で凍結結晶化することにより、水分を含む周囲組織(皮膚・血管・神経等)を損傷することなく脂肪細胞を選択的に死滅させ、局所的に脂肪を減少させる痩身治療の理論です。
皮下組織において、脂肪は脂肪細胞の中に貯蔵されていますが、脂肪が凍結されると脂肪細胞のアポトーシス(細胞自然死)が誘導され、その後、脂肪細胞は内包する脂肪とともにゆっくりと貪食作用により排出されます。数か月かけて徐々に貪食されるため、血中脂質濃度に異常を起こすことがなく、安全に脂肪が除去されることが確認されています。
このような理論により、クール・スカルプティングを利用して、運動やダイエットではなかなか落とせない脂肪を非侵襲的に安全で確実に減少させることが可能になりました。