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エピネフリン負荷試験

わきが体質かどうかといったことや腋臭症の重症度を判断する方法として、エピネフリンの局所負荷試験というのがあります。エピネフリンは神経伝達物質の1つで、アドレナリンとも言います。

アポクリン腺は交感神経の影響を受けています。情動刺激(緊張や興奮など)により交感神経末端で神経伝達物質のノルアドレナリンが放出されます。このノルアドレナリンがアポクリン腺のアドレナリン受容体にキャッチされると、アポクリン腺の活動が活発になります。

アドレナリン(エピネフリン)を腋窩の皮下に注射することで、これと同じ状況を作ることができます。要するに、興奮したり緊張したりしたときの脇の下の状態を人為的に作るわけです。こうすると(わきが体質の人の場合)腋臭が誘発されます。

実際上、診断の一環としてエピネフリン負荷テストを行うことはほとんどありませんが、実はわきが治療を行う際にはこのテストを行っているのと全く同じ状況になります。治療の際に用いる局所麻酔薬の中にエピネフリンが含まれているためです。わきが治療を行う場合、局所麻酔薬を腋窩に注射します。このときの局所麻酔薬(キシロカイン)には、出血を抑えるために血管を収縮する作用のあるエピネフリンが添加されています。つまり、「局所麻酔をすること」=「エピネフリン負荷試験を行っていること」になります。

診察時には通常ガーゼテストを行いますが、ガーゼテストというのは実はあまりあてになりません。ガーゼテストではStage1、つまり全く臭わないと判断した場合でも、実際に局所麻酔を行うとかなり遠い位置からもプンプン臭うStage5なんてのはしょっちゅうあります。こういう人は恐らく緊張したときや興奮したときはそれくらい臭っているのだと思います。

ガーゼテストをした結果、「あなたはStage1だから治療する必要ないですよ」なんて言ったら、きっとこの医師は何もわかってくれないと不信感を持たれてしまうことでしょうね。

この記事の監修

エースクリニック 院長:
竹内孝基 医師

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