- Doctor blog -目の下のクマに対する標準的治療だった下瞼脱脂術

※このページは2019年10月10日に更新されました。

目の下のクマに対する標準的治療だった下瞼脱脂術

今となってはナンセンスなのですが、かつて目の下のクマの治療として下瞼脱脂術が標準的治療として行われていました。

影クマのある人の下まぶたを見ると、一見目袋がふくらんでいるように見えるため、それを切除しようというのは誰もが考えることです。実際にそれで良くなった例も一部ありました。


クマといっても原因はさまざま

下瞼脱脂術で多くの場合は、一時的には改善が見られました。一時的というのは3ヶ月~半年くらいですが、この期間は大きな腫れは見られないものの、若干のむくみが存在します。
むくんでいるとは感じられない程度のむくみなのですが、そのむくみによりくぼみがカムフラージュされていたのだと思います。術後半年以上たつと、手術前よりクマがひどくなった、下まぶたが落ちくぼんだというのは山ほど見られた事例でした。

私の場合は、当初よりハムラ法(眼窩脂肪移動術)を教わっていたので、脱脂だけ行うということはほとんどしてきませんでしたが、他医で脱脂を行った後の例をたくさん見て、それを他山の石としたものです。

一見ふくらみのみでへこみがないように見える症例も、眼窩脂肪がヘルニアを起こしていてカムフラージュされているケースが多々あります。本当はへこんでいても、眼窩脂肪がヘルニアになっていて、そのへこみを埋めているという状態なので、脂肪を除去してしまうと予想外に落ちくぼむことになります。

20代で全くへこみがなく目袋がふくらんでいるケースは、単純な脱脂術のみで事足りることもありますが、これらの違いを外見上見極めることは容易ではありません。


現在では

一見ふくらみのみに見える場合も、あとでくぼんでしまうという危険性を回避できるため、他の術式(経結膜ハムラ法脱脂CRF法など)で行った方が無難です。
その結果、下瞼脱脂術単体は現在では非常にごく一部のケースを除いてほとんど行わない術式となりました。


この記事の監修

エースクリニック 院長:
竹内孝基 医師

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