- Doctor blog -ワキ汗のボトックス注射が効かないことってあるの?

※このページは2019年7月9日に更新されました。



ワキ汗が気になるという方は年中悩まされていますよね。
そんなワキ汗が気になる方が受ける治療の中に、
「ボツリヌス菌の作る毒素を注射する」というものがあります。
この毒素を注射する事を、一般的にボトックス注射と呼んでいます。
ボトックス注射は高価な薬剤で、施術も安くはないため、
治療を受けたのに効かない⁈なんて事は避けたいですよね。
治療を受ける前に、治療法や効果の出方について知っておいていただきたいと思います。

まず、ワキ汗が多く出てしまう病気のことを「腋窩多汗症(えきかたかんしょう)」といいます。
この、腋窩(えきか)とはワキの下のくぼみのことです。
ワキの下はもともと汗腺が多く、
緊張やストレスなどの精神的な刺激と、
気候や運動による温熱刺激の両方で発汗が促進される部位であるため、
汗を多くかきやすいのが特徴です。

(1) ボトックス注射はどうして効果がでるの?

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ボツリヌス菌が作った天然のタンパク質を有効成分を注射する治療のことを、
ボツリヌス療法と言います。
ワキ汗の治療に、このボツリヌス療法が効果的なのです。
具体的には、ボトックス注射をワキの下に注射します。
注射をした部位は、薬の作用により、過剰な発汗を抑えてくれます。
発汗を抑える効果は通常、治療後2~3日であらわれ、2週間程度でしっかりと効いてきます。
永久性のある治療法ではないため、症状が再び出てきた時は、再度注射を行います。

(2) 注射をしても効果がないこともあるって、本当??

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クリニックを受診される方の中に、
「他院で脇のボトックス注射をしたけど、全然効かなかった!」
とおっしゃる方もごくたまにいらっしゃいます。
効果の差がいくらか出ることは考えられますが、
脇に打った場合で、
全然効果がないと言われたことは、当院では過去に経験がありません。
なぜそのようなことが起きるのか推測すると、
①注射する際の針の深さ
②薬剤の新鮮さ
③薬剤に対する患者様本人の抗体の有無

以上の3つのいずれかに問題があった可能性があります。

①注射した際の針の深さ
汗を抑えるためにボトックスを打つ場合、皮内に注射しなければ効果が期待できません。
薬が皮下に注射された場合、効果がとても弱くなってしまいます。

②薬剤が新鮮だったのか
希釈してあまり時間がたっていないボトックスを使用することが基本となります。
時間が長時間たっていると効果が弱くなることが分かっています。
当院ではワキ汗ボトックス注射はボトックスビスタ100単位(2V全量)を使用するため、
その都度新しいバイアルを開封しますので新鮮です。

③薬剤に対する患者本人の抗体の有無
過去、これまでにかなりの量のボトックスを注射している場合、
過去の注射に対する中和抗体ができてしまっていて、効果の出方が弱くなる可能性があります。
しかし、初回の治療ではこの現象は考えにくいです。

まとめ

ワキ汗の異常は、ご本人にとってもとても不愉快で、
さらに生活面でも汗が目立つ服が着られない、何度も着替える、人目が気になるなど、
精神的にも支障をきたしてしまいます。
その治療の1つに、ボトックス注射があります。
ボトックス注射の効果がなかった、という口コミなども出回っていますが、
効果が出ない原因はほとんどが分かっており、
特に脇の場合、ほとんどの方に効果がみられる治療法です。
(手や顔、頭皮の場合はこれとは事情が異なり、効果の出方には個人差があります。)
当院にも、多くの患者様が治療を受けにいらしゃっていますので、
一人で悩む前に、是非相談にいらしてみてください。

この記事の監修

エースクリニック 院長:
竹内孝基 医師

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