顔が常に赤い、あるいは緊張したときや寒いときなどに赤い状態を赤ら顔と言います。赤ら顔の発生場所として一番多いのは頬、特に頬骨の張った部分ですが、額や鼻、あごなどにも症状が現れやすいです。
体の中で赤色のものは血液のヘモグロビンです。赤ら顔や肌の赤みが生じる理由は、真皮層にある毛細血管が拡張・増生し皮膚を通して透けて見えることにあります。
毛細血管が拡張・増生する原因としては、単に体質的なものや、酒さやニキビなど何らかの炎症によるもの、ステロイド剤の使用による薬剤性のものなどが挙げられます。
赤ら顔の治療方法
赤ら顔(毛細血管拡張症)の治療ではレーザーや光といった光学器械を使った治療が中心となります。レーザーや光を赤みが気になる皮膚に照射すると、毛細血管内のヘモグロビンに反応して、発生した熱により血管が凝固します。繰り返して治療することにより、徐々に症状を改善することが可能です。
赤ら顔や赤みの治療に使用するレーザーには現在では2系統あります。1つは波長580~590nm付近のダイレーザー(色素レーザー)の系統で、もう1つは波長1064nmのロングパルスヤグレーザーの系統です。当院では前者のタイプのレーザーとしてVビームを、後者のタイプのレーザーとしてジェントルマックスを導入しています。一般的な傾向としては、Vビームはヘモグロビンに対する反応に優れ、ジェントルマックスは深達性に優れています。
赤ら顔の治療としてIPL(光治療)も挙げられます。IPLの場合はレーザーのように単一波長ではないので波長の幅を持った光の集合体ですが、赤色に反応しやすい波長帯域になるようにフィルターをかけた光を照射することで症状を改善します。
赤ら顔(毛細血管拡張症)の場合、一見同じように赤く見えても実際の毛細血管の径は人により差があるため、レーザーの設定を細かく変えて治療する必要があります。
※料金は税込表示です。
院長からのコメント
監修医師:大阪梅田院院長・谷聡柄医師
形成外科専門医
【所属学会】
日本形成外科学会/日本美容外科学会/日本創傷外科学会/日本乳房オンコプラスティック学会
ミラドライ認定医/ウルセラ認定医/サーマクール認定医