ヒアルロン酸注入
ヒアルロン酸とは
お肌の水分を保持するムコ多糖類【ヒアルロン酸】
ヒアルロン酸は、人体内に存在する多糖類（糖鎖からなる高分子化合物）の一種で、結合組織や軟骨、皮膚など様々な組織に広く分布しています。主に水分を保持する役割を果たし、特に皮膚や関節液などでの水分保持能力が高いことで知られています。
皮膚においてヒアルロン酸は、真皮の細胞と細胞の間を埋め、水分を保持することで、肌の弾力性や潤いを保つ働きをします。ヒアルロン酸は、1グラムの重量で約6リットルの水分を保持することができ、非常に高い保水性を持っています。
具体的には、ヒアルロン酸は以下の働きによって、肌の弾力性や潤いを保っています。
水分の保持
ヒアルロン酸は、水分と結合する性質があり、1グラムの重量で約6リットルの水分を保持することができます。真皮の細胞と細胞の間を埋め、水分を保持することで、肌の弾力性を保ちます。
細胞の結合
ヒアルロン酸は、細胞と細胞をつなぎ合わせる働きもあります。細胞と細胞がしっかりと結合することで、肌のハリやコシが保たれます。
組織の修復
ヒアルロン酸は、組織の修復にも関与しています。ヒアルロン酸は、傷ついた組織の修復を促進し、肌の健康を維持します。
ヒアルロン酸が不足するとどうなるのか
ヒアルロン酸は、加齢とともに減少していきます。そのため、年齢を重ねるにつれて、以下のような症状が現れやすくなります。
シワやたるみ
ヒアルロン酸は、肌の弾力性を保つ働きがあります。ヒアルロン酸が不足すると、肌の弾力性が低下し、シワやたるみなどの原因となります。シワやたるみは、肌のハリやコシが失われた状態です。
関節の痛み
ヒアルロン酸は、関節液の成分として、潤滑作用や緩衝作用を発揮しています。ヒアルロン酸が不足すると、関節液の量が減少し、関節の動きが悪くなったり、痛みが生じたりします。
血管の脆弱化
ヒアルロン酸は、血管壁の弾力性を保つ働きがあります。ヒアルロン酸が不足すると、血管壁の弾力性が低下し、血管が脆弱化しやすくなります。血管が脆弱化すると、血管が破れやすくなり、出血や血栓などの原因となります。
ヒアルロン酸は、水分を保持する働きがあります。ヒアルロン酸が不足すると、肌の水分が不足し、乾燥しやすくなります。乾燥した肌は、キメが粗く、ゴワゴワした触り心地になります。
ヒアルロン酸注入で若々しいお肌に
ヒアルロン酸注入は美容目的で行われる非侵襲的な治療法の一つで医師が皮膚の深層にヒアルロン酸を注入します。
皮膚の水分保持能力を高め、ハリや弾力性を向上させることができます。シワやたるみを皮膚の下から持ち上げて改善したり、唇や頬をボリュームアップさせたりなど、施術直後から様々な美容効果が実感していただけます。
ヒアルロン酸注入はダウンタイムが短く即効性があるため、人気の高い美容整形のひとつです。ただし、ヒアルロン酸は体内に吸収されていきますので、定期的に注入を繰り返す必要があります。
ヒアルロン酸注入のピックアップ症例
ヒアルロン酸注入が人気の理由
ヒアルロン酸注射の人気の理由は、効果が高く、傷跡の心配がないからです。
綺麗になりたい、しわやたるみを改善したいという願いを持つ方は多くいらっしゃいますが、効果の実感や安全性への不安から躊躇することも。
ヒアルロン酸注射はしわやたるみへの効果が科学的に証明されており、顔の表情筋に影響を与えず自然な表情が保てます。
また注入箇所の選択と技術で、傷跡の可能性を最小限に抑えることができます。
効果と安全性を高いレベルで両立できるため、美容医療として多くの方に選ばれている理由がここにあります。ヒアルロン酸注射で、あなたの美しさの可能性をぜひ身体で実感してみてください。
ミドル世代のヒアルロン酸注入のポイント
自然な仕上がりを重視したヒアルロン酸注入
肌のハリや弾力が失われ、シワやたるみが目立ち始める時期です。ヒアルロン酸注射は、そんな肌の悩みを改善する効果的な手段のひとつです。
ただしやりすぎは禁物！10代のようなハリや弾力を取り戻すことが難しいですが、落ち着いた自然な仕上がりを重視することが大切です。
具体的なヒアルロン酸注入部位
ほうれい線ほうれい線は、加齢によって顔の脂肪が減少し、皮膚がたるむことで生じるシワです。ヒアルロン酸注射でほうれい線を改善することで、若々しい印象を与えることができます。
ゴルゴ線
ゴルゴ線は、鼻と口角の間の縦方向にできるシワです。ヒアルロン酸注射でゴルゴ線を改善することで、表情が明るく見えます。
マリオネットライン
マリオネットラインは、口角から下あごにかけてできるシワです。ヒアルロン酸注射でマリオネットラインを改善することで、口元が引き締まって見えます。
鼻・あご
年齢とともに骨が痩せ、鼻の形が変わったり、顎が小さくなったりします。手軽に鼻を高くしたい場合や、あごの形を整えたい場合にはヒアルロン酸が有効です。
唇
ふっくらつやつやした唇は若々しく見えますね。
唇をふっくらとさせたり、唇の輪郭を整えるためにヒアルロン酸を注入します。
40代・50代のヒアルロン酸注入症例
20代～30代の方のヒアルロン酸注入のポイント
予防や審美を目的したヒアルロン酸注入
20～30代は、肌のハリや弾力が十分に残っている時期です。しわにならないよう、予防を目的としたヒアルロン酸注入や、鼻を高くする、フェイスラインを整える、唇をふっくらさせるなど見た目を変えるために注入される方も多いです。
具体的なヒアルロン酸注入部位
フェイスラインしわたるみの予防や改善目的でのヒアルロン酸注入は、自然なリフトアップでフェイスラインの引き締めや若々しい印象を与えます。
鼻・あご
手軽に鼻を高くしたい場合や、あごの形を整えたい場合にはヒアルロン酸が有効です。
唇
M字リップ・Cカールリップなど、流行りの唇はヒアルロン酸注入で実現可能です。
唇をふっくらとさせたり、唇の輪郭を整えることも可能です。
涙袋
目元の印象を明るく、ふっくらとした印象に仕上げます。自然な立体感を演出し、疲れた印象を軽減します。
20代・30代のヒアルロン酸注入症例
エースクリニックで使用しているヒアルロン酸
ジュビダーム®ビスタ（アラガン社製ヒアルロン酸）をメインで使用
当クリニックで主に使用しているのは、アラガン社製のヒアルロン酸です。
バイクロス技術によって密度の高い構造をしており、吸水性が低いため注入直後からナチュラルな仕上がりを再現することができます。また、組織になじみやすい構造をしているのでヒアルロン酸が移動してしまうリスクを軽減することができます。
また生体との馴染みが良いため、副反応も起こりづらいことが特徴です。厚生労働省の承認を得ている、信頼できる製剤です。
ヒアルロン酸の種類と比較
ジュビダームビスタ ボリューマ XC低吸水性で硬いヒアルロン酸です。硬さがあるため支柱のように皮膚を引き上げ、シワを伸ばす効果が期待できます。ボリューマはこめかみなどのへこみ、くぼみ、頬、顎、といったボリューム減少の改善、ボリュームアップに適しています。
ジュビダームビスタ ボリフト XC
ボリューマ XCに比べて柔らかいヒアルロン酸です。皮膚の表面に近い、浅い層に入れることで、シワを下から持ち上げてナチュラルに溝を埋めていきます。皮膚表面の注入箇所からヒアルロン酸の潤い効果も得られます。
ジュビダームビスタ ボルベラ XC
ボルベラＸＣは、ボリフトＸＣよりさらに柔らかくなじみのよいヒアルロン酸です。皮膚の表層への注入に向いており、口周辺の浅いシワや目の周りの浅いシワに使われています。お顔の中でもデリケートな「口唇」のハリ、形成にも適しています。
ジュビダームビスタ ボラックス XC
ジュビダームビスタシリーズで最も硬いヒアルロン酸です。鼻やあごなど、しっかりと形を作りたい場所の注入に適しています。広がりにくい性質のため、シャープな鼻筋やすっとしたあごが得られます。
ジュビダームビスタ ボライトXC
ジュビダームシリーズ中、最も柔らかいヒアルロン酸です。従来のヒアルロン酸とは異なり、肌質改善を目的としています。ボライトXCの使用により、肌の潤いやハリ、キメの向上、小じわの改善が期待でき、透明感のある肌へと導きます。
施術の流れ
ご予約
カウンセリングの日時を決定します。 当サイト「カウンセリング予約」 よりご連絡をお願いいたします。
初診カウンセリング
カウンセリングの際は、ご自身のお悩みの点をしっかりと医師にお伝えください。診察を通じて、どのような施術が適切か、予想される効果や安全性など、丁寧に説明させていただきます。専門家として最善のアドバイスをさせていただきますので、ぜひお気軽にご来院ください。
洗顔
施術前に、注射部位のお化粧を落としていただきます。 洗顔・メイク落としのご用意はありますが、ご自身で持ち込んでいただいてもかまいません。
表面麻酔
ご希望の方には事前に高濃度麻酔クリームを施術部位に塗布いたします（別料金）。塗布後10～20分お時間を置きますので、ごゆっくりお過ごしください。
ヒアルロン酸注入
しわやくぼみの気になる部分に注入します。内出血を最小限に抑えるため、時間をかけて丁寧に行います。治療中も患者様とコミュニケーションを取りながら進めますので、安心してください。
アフターケア
注射部位以外ではメイクを施して帰宅いただけます。注射箇所に関しては、施術後6時間後からのメイクが可能です。施術直後は注射部位にわずかな赤みが生じることがありますが、ごく軽度です。時にはわずかな皮下出血が見られることもありますが、通常2週間ほどで自然に消失します。効果の持続期間は使用するヒアルロン酸製剤によって異なりますが、3ヶ月から2年間程度の持続効果が期待されます。
治療の概要
施術時間
ヒアルロン酸1本につき5～10分程度。
麻酔
鈍針を使用する部位に局所麻酔を行います。 それ以外は原則麻酔は行いませんが、ご希望の方には表面麻酔やブロック麻酔を行います（別途料金）。
痛み
注射針を刺すときにちくっとした痛みがあります。 痛みが心配な方でご希望の方には表面麻酔を行うことができます（別途料金）。
施術後の診察
注入後にヒアルロン酸製剤に余りが出た場合、その施術から2週間以降1ヶ月以内にタッチアップ注入を行います。 余りがない場合は、施術から1ヶ月後を目安に仕上がりのチェックを行います。
メリット
短時間で即効性のある治療です。 万が一元に戻したい場合は溶解剤があります。
デメリット
徐々に分解吸収されるため、効果を維持するためには、半年～1年おきに施術を受ける必要があります。リスク・副作用
皮下出血
針が血管にあたり青あざのようになることがあります。2~3週間程度で自然に退いていきます。感染
針穴がふさがってくるまでの間に皮膚の常在菌が入り込み感染を起こすことが稀にあります。アレルギー
ヒアルロン酸注射によるアレルギーは稀ですが、完全にゼロではありません。塞栓
極めて稀に注射したヒアルロン酸が血管内に入り塞栓を起こすことがあります。塞栓による症状として皮膚壊死や失明が報告されています。当院では塞栓が起こらないよう最大限に配慮した方法で施術を行います。ヒアルロン酸注入のよくある質問
ヒアルロン酸 料金一覧
ジュビダームビスタ ボリューマXC・ボリフトXC・ボルベラXC・ボライトXC
- 初回1本
- 66,000円
- 1本
- 88,000円
- 2本目以降追加 1本ごと
- +55,000円
- ボラックスXCに変更 1本
- +5,500円
上眼瞼 ボリフトXC 料金
- 上眼瞼 ボリフトXC 料金
- 88,000円
監修ドクターメッセージ
経歴
| 平成9年 | 大阪大学医学部 卒業 大阪大学医学部附属病院 大阪府立病院 （現大阪府立急性期 ・総合医療センター） |
|---|---|
| 平成12年 | 大塚美容形成外科勤務 金沢院院長に就任 |
| 平成18年 | 大塚美容形成外科 名古屋院院長に就任 |
| 平成22年 | 医療法人一美会エースクリニック開設 |
| 令和3年 | 医療法人一美会エースクリニック大阪梅田院開院 |
| 令和4年 | 医療法人一美会エースクリニックアネックス院開院 |
| 令和6年 | 医療法人一美会エースクリニック大阪梅田HEPナビオ院開院 |
所属学会
日本美容外科学会／日本再生医療学会／日本抗加齢医学会／日本レーザー医学会／日本眼形成再建外科学会
資格
日本美容外科学会専門医
ウルセラ認定医／サーマクール認定医／ミラドライ認定医
ボトックスビスタ施注資格／ジュビダームビスタ施注資格
© ACE CLINIC.
医療法人一美会理事長 竹内孝基
ヒアルロン酸注入は、シワやたるみ、くぼみなどの年齢サインに効果的な治療法です。私はこれまで多くの患者様に施術してきましたが、多くの方にご満足いただいております。
ヒアルロン酸は体内に存在する成分なので、安心して受けられますし、注入時の痛みも非常に軽微です。しかも注入箇所に合わせて適量を調節できるので、ナチュラルで自然な仕上がりを実現できます。
一方で、メリットだけでなくデメリットも正直にお話しさせていただきます。効果は半永久的ですが、徐々に分解されていくため定期的な注入が必要になります。また、施術後の腫れや内出血などの副作用の可能性もあります。
しかし、当院では安全性と効果を最優先に考え、患者様一人ひとりに合わせて、最も美しく見えるよう施術行っています。ヒアルロン酸注入に興味がある方は、ぜひ一度カウンセリングを受けてみてください。きっと新しい自分に出会えると思います。