
肌のハリやツヤ、毛穴の開きなどを根本から整えるアプローチとして、近年注目されているのが「肌育注射」です。
注射に使う“製剤”だけでなく、どのように打つか(注入方法)によって、効果の出方、ダウンタイムの程度や長さまで変わってきます。
また、機械によっては、真皮の剥離(サブシジョン)や高周波による加熱、CO2ガスの圧入や冷却などの付加的な効果があります。
今回は、代表的な注入方法のうち6種類を、それぞれの特徴やメリット・デメリット、向いているお悩みについて詳しくご紹介します。
コンテンツ
1. 手打ち(マニュアル注入)

概要
医師が細い針を使い、少量ずつ丁寧に注入する最も基本的な方法。注入する深さや量を細かくコントロールできます。
メリット
- 部位や深さを調整しやすく、繊細な仕上がりに
- 目のキワや口元など、デリケートなエリアにも対応可能
デメリット
- 広い範囲には時間がかかる
- 医師にしっかり要望を伝えることが必要
おすすめの方
- 目元や口元の細かいシワが気になる方
- 部分的にハリを出したい方
2. 水光注射(マシンによる均一注入)

概要
専用の機器を使って、肌表面から一定の深さに均一に薬剤を注入します。当院では「Bella Pro」を導入し、スタンプ式でスピーディーに広範囲をカバー可能です。
メリット
- 均一な深さで注入できるため、仕上がりがムラになりにくい
- 広範囲を短時間で施術できる
デメリット
- 細かい部分の調整には不向き
- 数日間、軽い赤みや針跡が残ることがある
おすすめの方
- 顔全体の乾燥やくすみが気になる方
- 均一なツヤ感を求める方
3. ポテンツァ

概要
極細の針で微小な穴を開け、針先端からの高周波(RF)による加熱によってコラーゲン生成を促しつつ皮脂の分泌を抑制し、肌質を底上げします。針を抜く際に穴に空気圧をかけて真皮へ薬剤を注入します。
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メリット
- 毛穴の開きや小ジワ、肌の凹凸を改善
- 皮脂分泌を抑制できる
- コラーゲンを増やし、ハリやキメを高める効果
デメリット
- 施術後に赤みや軽いかさぶたが数日残ることがある
- やや痛みを伴うため、麻酔クリームを使用することが多い
おすすめの方
- 毛穴や小ジワをしっかり改善したい方
- ニキビ跡や肌の凹凸を整えたい方
- 脂性肌の方
4. ブレッシング

概要
ポテンツァにはなかった特徴として、①斜めに針が進入することによるサブシジョン効果、②より広範なRFの照射、③ドラッグデリバリーの効率の改善、の3点を兼ね備えていることから「ポテンツァの進化版」として位置づけられます。薬剤の注入は管腔構造を持つニードルを通して針先から直接注入されるため薬液ロスがほとんどなくなっています。
メリット
- 毛穴の開きや小ジワ、肌の凹凸を改善
- コラーゲンを増生、ハリやキメを高める効果や皮脂分泌の抑制効果が高い
- 薬剤を漏れなく注入できる
- RFの効果による皮膚のタイトニング(引き締め)効果
- サブシジョン効果によりニキビ跡や固定ジワにもアプローチ
デメリット
- 導入しているクリニックが少ない
- やや痛みを伴うため、麻酔クリームを使用することが多い
おすすめの方
- 毛穴の開きを改善したい方
- コラーゲン生成の活性化による肌の若返りや肌質改善を望まれる方
- 脂性肌の方
- ポテンツァで効果が不十分あった方にもおすすめ
5. トライフィルプロ

概要
炭酸ガスを高圧で噴射し、真皮をサブシジョン(剥離)しながら薬剤を均一に拡散させるデバイス。炭酸ガスの注入によるボーア効果で酸素供給量や血流量を増加が見込めるため、コラーゲン生成や皮膚の細胞の再生の促進も期待できます。
メリット
- 酸素供給を増やし、肌の再生を助け
- 均一に打てるので、広範囲の治療に適している
デメリット
- 内出血や赤みが出る場合がある
- 局所の微調整にはマニュアルインジェクションモードへの切り替えが必要
- 設定や薬剤選びに経験が必要
おすすめの方
- 深いニキビ跡のクレーターが気になる方
- 全体的な肌のハリや弾力を総合的に高めたい方
6. ターゲットクール(Target Cool)

概要
ターゲットクールは、低温の二酸化炭素(CO₂)ガスを高速で噴射することで皮膚を冷却しながら、微細な氷の針状にした薬剤を肌に吹き付けて浸透させる最新デバイス。冷却によって炎症を緩和、痛みやダウンタイムなく有効成分を届けられるのがポイント。肌のキメやハリを改善したい方に向いています。
メリット
- 施術中の痛みがなく、針を刺す痛みが苦手な方でもトライしやすい。
- 冷却によって炎症を抑制。
- 赤みや腫れによるダウンタイムがない。
炭酸ガスによるボーア効果で皮膚への血流と酸素供給が促進されて肌の再生機能を活性化。
デメリット
- ニキビ跡の強い凹みや深いしわなど深い層の治療にはあまり向かない。
適している方/症状
- 痛みやダウンタイムなく、肌のハリやツヤを整えたい方。
- レーザー治療直後にダウンタイムを少なくするための追加ケアをされたい方。
- たいせつなイベント前など、赤みを抑えたいときの集中ケア。
まとめ

肌育注射は、「どの製剤を選ぶか」だけでなく「どの打ち方を選ぶか」も結果を大きく左右します。
お悩みの部位、許容できるダウンタイム、求める効果をしっかり伝えて、経験豊富な医師と一緒に最適なプランを選ぶことが大切です。
当院では、今回ご紹介した方法をはじめ、お肌の状態に合わせて最適なアプローチをご提案しています。肌のポテンシャルを最大限に引き出したい方は、ぜひ一度カウンセリングにお越しください。



