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青が取れる!ピコウェイってすごい!

「若い頃に入れたタトゥーを消したい!」
エースクリニックにはそんな悩みを持つ方も多くいらっしゃいます。

皮膚に色素を入れて永久的に残る状態にしたものがタトゥーです。最近では若い人を中心にファッション感覚でタトゥーを入れている人が増えてきましたね。しかし、タトゥーを入れていると、温泉やプール、スポーツジムといった施設では利用を断られることがあります。また、タトゥーが入っていることで就職や結婚が難しくなることも現実としてあるでしょう。タトゥーを入れた人はそのような不利益をこうむるようにな事態に直面すると除去を考えます。

しかし、タトゥーの除去は入れるときよりもはるかに大変です。それでもやはり医学の進歩は素晴らしく、近年ではピコレーザーの登場でタトゥー除去に大きな進歩がありました。タトゥー除去を検討している方は、是非今記事の情報を参考にしてくださいね。

ピコウェイ

従来のレーザー機器では青色は除去不可能

2015年頃まではタトゥー除去のレーザーにはQスイッチレーザーを使うものが主流でした。Qスイッチレーザーは簡単に言ってしまえばナノ秒(10億分の1秒)のオーダーでレーザー光を照射することのできるレーザー機器のことを言います。(ここでは詳細の説明は省きます。)

Qスイッチアレキサンドレーザー

このQスイッチレーザーでも、黒色のタトゥーは例え時間はかかったとしても多くの場合除去出来ました。しかしカラータトゥーになるととたんに除去が難しくなります。特に青色はお手上げといった状態で、従来のQスイッチレーザーでは青色を消すことはほぼ不可能でした。

ちなみに、ファッション目的で入れたタトゥーの色は黒が圧倒的に多数を占めるのですが、カラータトゥーの場合、実は青色がかなりの割合で使われています。実際にタトゥー除去の目的でクリニックにいらっしゃる方でよくお見かけするのは、ターコイズブルーが使われているケースが多いです。ターコイズブルーは見た目にもキレイですからね。

でもQスイッチレーザーの時代にはこの青色を消すことがほぼ不可能だったんです。レーザー治療で青色を除去出来るようになれば助かるのに…という人は少なくありませんでした。

理論と現実

難しい話になりますが、理論上は半波長ヤグレーザー(波長532nm)とヤグレーザー(波長1064nm)の中間領域の波長、特に600nm~800nmの波長であれば青色の色素に反応するはずなのです。しかし、実際のところQスイッチレーザーではエネルギーの吸収率が悪く、青色にほとんど反応しませんでした。

レーザー機器の進歩、ピコレーザーの登場

そんな状況の中、ピコレーザーの登場です。数年前よりピコレーザーが日本でも発売され、タトゥーの除去に使うことが出来るようになりました。

ピコレーザーは従来のQスイッチレーザーと比べると、ピコ秒(1兆分の1秒)というさらに短い時間照射されるレーザーでその分高いピークパワーを持ちます。
それゆえにタトゥー除去にも非常に有効で、より効率的なタトゥー除去ができるようになりました。

エースクリニックではピコレーザーの中でも非常に評判の高いシネロン・キャンデラ社のピコウェイを使用しています。

ピコウェイは黒用の1064nm赤系色用の532nmの他に第3番目の波長として785nmが使えるようになり、青色のタトゥーの除去にも効果を発揮しています。これで従来Qスイッチレーザーではほぼ除去できなかった青色が、かなりの高確率で除去出来るようになりました。これは非常に大きな進歩だといえます。

ピコレーザー恐るべし!

しかも通常青色の色素は黒のようにたくさん皮膚に入れられているということがあまりなく、色素の量が比較的少ないです。ですから、これまでQスイッチレーザーでは何十回とやっても取れなかったのに、ピコレーザーを使えば比較的少ない回数で除去出来ることが多いのです。

エースクリニックの患者さんの中にも、Qスイッチレーザーを何十回とやっても全然取れなかった青色のタトゥーが、ピコレーザーを使うと4回ほどでほとんど綺麗に取れてしまった方がいました。

まさにタトゥー除去におけるピコレーザーの力、恐るべし!と言ったところですね。

青色に対してピコレーザーを照射したときの反応

まとめ

これまで多くの人がタトゥーの青色を上手く消せずに悩んできました。しかしピコレーザーの登場で青色の除去が可能になり、消えないタトゥーに悩む人へ新たな解決策を提案出来るようになりました。

エースクリニックでもこのピコレーザーによるタトゥー除去の治療を行っています。
タトゥーを消したいと考えている方は、是非一度相談してみてくださいね。

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監修医師

竹内 孝基 医師

エースクリニック理事長

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