美容施術を受ける際、多くの方が最も気になるポイントの一つは「痛み」ではないでしょうか。
長年美容医療に従事していると気付くことがあります。
以前は痛みはないかごく軽い施術に人気が出る傾向がありました。
しかし、最近は風向きが変わり、「No pain, No gain(痛み無くして得るものなし)」という考えが広まったのか、痛みのある施術に人気が出る傾向があります。
ソフウェーブ治療も例外ではなく、大変人気があるものの痛みを伴う施術です。
痛みはただ恐れるだけでなく、その痛みに関する情報を正確に知ることで、安心して治療を受ける準備ができます。今回は、ソフウェーブ治療に伴う痛みについて詳しく解説いたします。
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ソフウェーブとは?
まず、ソフウェーブ治療の基本をおさらいしましょう。ソフウェーブは、FDA認可の非侵襲的美容機器で、SUPERB™(同期平行型超音波ビーム)技術を使用しています。この技術は、皮膚の真皮層をターゲットにしてコラーゲンとエラスチンの生成を促進し、顔や首のしわやたるみを改善する効果があります。
ソフウェーブは現時点(2024年6月)で、最強たるみ治療器と目されており、皮膚をアイロンがけする効果があると言われている装置です。
ソフウェーブ治療の痛みはどの程度?
ソフウェーブ治療中に感じる痛みは、個人差があるものの、一般的には「軽度から中等度」とされています。治療中に感じる痛みの特徴は以下の通りです:
温熱感: 治療部位に温かさや軽い熱感を感じることがあります。
チクチク感: 皮膚が刺されるような感覚がありますが、これは超音波エネルギーが皮膚に作用しているためです。このチクチク感は、通常は我慢できる程度なのですが、人によってはかなり痛いと感じることもあります。
痛みを軽減するための対策
ソフウェーブ治療の痛みを軽減するために、以下のような対策が取られています:
冷却装置: ソフウェーブ自体に皮膚を熱から守る冷却システム「Sofcool™」が搭載されており、治療中は冷却装置が作動することで、皮膚を冷却し、痛みや不快感を抑えます。
表面麻酔: 多くのクリニックでは、治療前に表面麻酔(クリーム麻酔)を行います。ソフウェーブの熱は真皮内という皮膚表面から近い深さに熱が届くため、表面麻酔が十分に効果を発揮し、痛みを大幅に軽減することが可能です。
笑気麻酔: 笑気は鎮痛効果の高いガスです。吸入すると数分で効果が発現し、使用を終えると速やかに体外に排出されます。これにより快適に施術を受けることができます。
冷風装置: ソフウェーブの麻酔のキモになります。治療中に冷風を照射部位に当てることで、皮膚を冷却し、痛みや不快感をさらに抑えます。冷風装置を使用することで、痛みが大幅に軽減され、施術自体はそれほど苦痛を伴わなくなりました。ソフウェーブの痛み抑制効果はこの冷風装置の使用によるところが大きいです。
痛み止め(内服): 施術前に痛み止めを内服することで、痛みを多少軽減します。ロキソニンなどを使用します。
痛み止め(注射): 施術前に痛み止めを注射することで、痛みを感じにくくします。ソセゴンなどを使用します。
(当院では上記のうち、冷却装置、表面麻酔、冷風装置が無料となっています。)
治療後の痛みとケア
治療後に感じる痛みや不快感は、一般的にないか軽度であり、仮にあった場合も、数時間から1日程度で自然に解消されます。治療後のケアとしては、以下の点に注意してください:
冷却: 治療後に患部を冷やすことで、赤みや腫れを軽減することができます。
保湿: 治療後の皮膚は乾燥しやすいため、適切な保湿ケアを行いましょう。
日焼け止めの使用: 皮膚が敏感になっているため、紫外線から守るために日焼け止めを使用してください。
ソフウェーブ治療に伴う痛みは、冷却システム「Sofcool™」だけでなく、表面麻酔や冷風麻酔の使用によって大幅に軽減されます。
個人差はありますが、多くの方が強い痛みを感じることなく、安心して治療を受けることができます。
何より、「最強のたるみ治療マシン」として評価されているソフウェーブを痛みが心配だからと施術しないのはもったいないことです。
ソフウェーブの痛みに不安を感じている方は、ぜひクリニックで詳しい説明を受け、ご自身に合った麻酔方法を選んでください。