「ウルセラがないと生きていけない」
ちょっと大げさですが、それくらいファンの多い治療がウルセラです。
この器械が世に出た当初は「1回の治療で数年効果が持続する」という触れ込みでした。
もちろんその言葉自体は間違っていないわけですが、それから幾星霜(7年くらい)、
最近は「年に1回行えばたるみ知らず、たるみの治療プラス予防にもなり、10年後は今よりも若い可能性だってある」というキャッチコピーでファンが急増しました。
これは大げさでも何でもなく、実際に学術的な研究でもこれを裏付ける結果が出ています。
10年後に今よりも若くいたい方はマストな施術と言っても過言ではないでしょう。
それではウルセラのモニター症例を見てみましょう。
施術前
施術直後
1ヶ月後
2ヵ月後
3ヵ月後
施術直後から効果が出るのですが、ウルセラの本領を発揮するのはやはり1~3ヶ月後です。モニター写真でも施術直後から効果が出ているのがはっきりわかります(口周りの皮膚のもたつき感の改善にご注目ください)。
今回のケースでは、ご本人の希望により1ヶ月後の写真を撮影する1週間前にエラボトックス注射を行いました。この点での経過で大変興味深い結果が出ています。
ウルセラ施術1ヶ月後の写真では口周りの皮膚のたるみは施術前と比べて著明に改善しています。
しかしウルセラ施術後約3週間でエラボトックス注射を行ったため、施術後2ヶ月の時点ではエラの張りは著明に減少しましたが、口周りの皮膚のたるみは1ヶ月後と比較すると逆に増えたようにも見えます。
しかし3ヶ月後の写真ではエラの張りはなくなったまま、口周りのたるみはなくなっています。
つまり、途中エラボトを行ったために一旦たるみが悪化したかのように見えたが、実はたるみがこの3ヶ月間進行性にどんどんとなくなっていったということがわかります。
加齢とともに咬筋が肥大してくるので、エラボトを希望される中年以降の年齢の方は多いのですが、このケースから得られる情報からは、中年期以降の方はエラボトするならウルセラも行った方が安心ということがわかります。
また、このケースではウルセラは頬、こめかみ、額に照射していますが、眉毛の位置が著明に上昇しているのもわかります。
アメリカでのデータになりますが、額にウルセラを照射することで平均約2mm眉毛が上昇したとのデータがあります。
元々ウルセラはブロウリフトでFDAの承認を得た器械ですので、眉毛の挙上効果も見過ごせません。
しかし、白人と違ってアジア人はそこまでの効果が出にくいことも多いのですが、この方は皮膚が薄い方でしたので結構著明な眉毛挙上効果が得られました。
一点、ウルセラの恐ろしい点を指摘しておきましょう。
ウルセラの効果は施術後1~3ヶ月かけて徐々に現れてくるため、効果に気付きにくい人が結構いるという点です。
徐々に痩せたり徐々に太ったりすると本人は気付かないのと同じことですが、徐々に変化するとわからないわけです。
これは周囲にばれにくいということで私は良いことだと思うのですが、人によっては「高いお金を払ったのに効果を感じられない」とおっしゃる方もいるわけです。
これは施術する側にとっては恐ろしい点です。
beforeの写真と比較すれば効果ははっきりとわかるのですが、なんとも悩ましい点です。
施術前斜め
施術後3ヶ月斜め