脂肪移動術と脂肪注入術の違い
脂肪移動術と脂肪注入術の違い
経結膜ハムラ法とコンセプトが似た治療に脱脂注入法や脱脂CRF法があります。
これらの治療の共通点として、
(1)目袋のふくらんだ部分(眼窩脂肪)をへこませる。
(2)その下のへこんでいる部分(瞼頬溝)を脂肪をふくらませる。
という要素が挙げられます。
これらの要素を達成するために、
経結膜ハムラ法では、眼窩脂肪を切り離さずに脂肪弁として、
眼窩下縁より下方の骨膜に縫合固定を行います。
また、脱脂注入法や脱脂CRF法では、
眼窩脂肪を切除し、
その切除した脂肪や他部位から採取した脂肪を
下のへこんでいる部分に注入します。
脂肪を移動させるか、切除するかの違いは、
一言で言ってしまえば、
術後の脂肪のふるまいです。
脂肪を切除せずに移動させた場合、
血行が保たれるので、術後に脂肪が減ってしまうといった後戻りがありません。
10年たっても基本的にそこにとどまります。
脂肪を切除して注入した場合、
血行が失われた状態になるので、
その後どれだけ残って定着するかを個々の症例で予測することは困難です。
あくまで平均するとどれくらいという表現しかできません。
弊院で行う脱脂CRF法の場合、
定着率を高めるための様々な工夫がなされたマイクロコンデンスリッチファットを注入するため、
従来の脂肪注入に比べればはるかに安定的に高い定着率が期待でき、
平均定着率は80%以上です。
ただし、その場合であっても、脂肪が減ってしまい、
再度追加が必要になるケースは皆無ではありません。
平均定着率80%以上ということは、
95%の人もいれば、50%の人もいるということで、
全員均等に80%以上ということではないからです。
そのような定着率のムラが脂肪移動術ではありません。
実際上においても、
経結膜ハムラ法の効果は非常に長期間安定したものです。
そのため、弊院においては、
中長期的により安定して信頼性の高い効果をご希望の方には経結膜ハムラ法を、
より腫れが少なくダウンタイムが極力短い方法をご希望の方には
脱脂注入法や脱脂CRF法をおすすめしています。