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ウルセラとダブロ

切らないリフトアップ治療としてHIFU(高密度焦点式超音波)を使った治療は確固たる地位を占めるに至っています。

HIFUを使ったリフトアップ機器として、最も実績があり有名なのはウルセラです。

ウルセラを開発した会社は2004年に設立されていますが、日本で販売されるようになったのは確か2009年末頃だったのではないかと思います。

当院では2011年に導入しました。

その後、2013年頃に同じHIFU機器であるダブロが日本に紹介されるようになったと記憶しています。

私自身はウルセラとダブロの両方の施術をデモンストレーションで体験していますので、実体験を踏まえて両者の違いを説明したいと思います。

 

まず、実績からですが、ウルセラの開発会社は美容大国のアメリカです。

これに対してダブロはアジアにおける美容大国の韓国です。

先発であることやグローバルな販路を展開できることから、世界的シェアは圧倒的にウルセラが優位です。

というかダブロは主に韓国でしか売れていません。

韓国以外だと若干日本と中国で売れているくらいでしょうか。

また、ウルセラは世界初にして唯一の非侵襲的リフトアップ装置として2009年にFDA(米国食品医薬品局)に認可されています。

ダブロは2011年にKFDA(韓国食品医薬品局)の認可を取得しています。

一般的にはFDAは世界をリーディングするアメリカの監督省庁であることから審査基準は圧倒的に厳しいとされています。

 

次に器械としての差です。

ウルセラは、トランスデューサーを替えることにより、4.5mm、3mm、1.5mmの3つの深さに熱凝固点を形成することができます。

ダブロは4.5mm、3mmの2種類の深さにしか対応していません。

1.5mmの浅い部分を引き締めたいような時には、この点においてダブロは不利です。

 

次に痛みです。

ダブロを所有しているクリニックの多くが、ダブロはウルセラより痛くないと宣伝しています。

私自身も実際にダブロを受けてみて、確かに痛みは少ないように感じました。

しかし、これはウルセラの方がより1点に集中する形で熱が入るからのように思いました。

つまり、ウルセラの方がしっかりと熱が入るようにできているのではないかと。

実際の説明資料でも、ダブロの方が焦点が大きくデフォーカスされているようでした。

また、業者の説明ではダブロは看護師でも施術が行えるとのことでしたが、ウルセラは医師のみが施術可能です。

HIFUを顔に照射する場合、太い神経が出てくる部分を避けて照射しなければなりません。

そのためには顔面の解剖学的知識が必須であり、ゆえに医師が必ず施術を行わなければなりません。

間違って太い神経にHIFUが照射されてしまうと、神経が損傷されてしばらくの間しびれ感が続くことになります。

看護師が行っても差支えないということは、やはりダブロは熱の入り方がマイルドに設計されているのではないかと思います。

だから痛みが少ないということなのでしょう。

 

次に施術費用ですが、これはダブロの方が安いです。

ざっとダブロはウルセラの半額くらいではないでしょうか。

施術費用を決めるのに重要な点は、消耗品と器械本体の価格ですが、これらが圧倒的にダブロは安いからです。

 

以上の他に、モニター画面の解像度などの違いもあり、これはダブロの方が良いです。

しかし、施術を行う上ではSMAS筋膜が確認できれば問題ないので、モニター解像度が優れていることは治療結果の向上には寄与しません。

 

以上が私が両者の施術を受けたことを踏まえたウルセラとダブロの違いになります。

ダブロはその製品設計の思想が、「後発機器→施術費用をなるべく安く→医師でなくても看護師でも施術可能→パワーを抑えないと危険」ということなのかなと感じ、結局ダブロ導入には至りませんでした。

監修医師

竹内 孝基 医師

エースクリニック理事長

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