肝斑のある人がやってはいけないこと ―肌への刺激こそ、改善への第一歩―
※このページは2019年5月24日に更新されました。
ちょっと、鏡を見てみましょう。
主にほほ骨に沿って左右対称に、もしくは目尻の下あたりに左右対称に、シミが広がっていませんか?
もしそうだとしたら、それは「肝斑(かんぱん)」といわれるシミです。輪郭がはっきりしない、色が抜けたように見えることなども、特色です。肝臓のような形に広がることから、この名前が付いたといわれます。
30代から50代の女性に多く見られるもので、実に3割以上の方々にこの肝斑があるともいわれています。
女性が最も美しくあるべきこの時期に、肝斑ができるのはイヤですよね。
では、肝斑を起こす原因は、何なのでしょうか。
「紫外線では?」と思った方、正解です。シミの多くは紫外線に当たると肌を守るためにメラニン色素が皮膚内に沈着してできるからです。ですが、実は肝斑の原因はそれだけではありません。妊娠とも関係していて、また閉経を迎える50代には徐々に消えていくことからも、女性ホルモンの影響があるといわれています。
さらに、最近では日々の摩擦によって起きる弱い炎症が色素沈着を引き起こしているという説が有力になってきました。肝斑が頬骨の出ているところに多いのも、納得できます。
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日ごろから刺激を避けることこそ改善の第一歩
せっかくクリニックで治療しているのに、日々のスキンケアで肌に刺激を与えてしまっては何もなりません。日ごろから肌に刺激を与えないことがとても大切になります。
では、どんなことに注意すればいいのでしょうか。
① 日焼けしない
これは以前から言われていることで、日に焼ければ皮膚のメラニン色素が増えてしまい、肝斑を悪化させてしまいます。
日焼け止めを塗る量が不十分だったり塗り直しができていなかったりする方も多いので見直してみましょう。
② とにかくこすらない!
日ごろからお顔への刺激を避けることこそ、症状改善への第一歩なのです。
よくあるパターンとして、肝斑を隠そうと肝斑の部分にファンデーションを何度も重ねて塗ってしまう。そして、お化粧を落とすときにもその部分をしっかりこすって落とそうとしてしまう。そのような刺激によって、さらに肝斑を悪化させてしまうという悪循環に陥ってしまっている方が意外に多く、ほとんどの方に自覚はありません。
エースクリニックでは、肌に刺激になる成分を使わず、肌への摩擦を最小限につけられることのできるミネラルファンデーションの取扱いもございます。石鹸で簡単に落とすことのできるものですので、ぜひ試してみてください。
肝斑の治療は低刺激のレーザー療法で
日常生活で肝斑を悪化させないような対策をしたうえで、肝斑の治療をしていただくとさらに効果が実感できるでしょう。
肝斑の治療においても「刺激しない」ことがポイントになってきます。低刺激の治療をじっくりと続ける必要があります。
肝斑の治療法は様々ですが、エースクリニックでは「レーザー療法(ピコレーザートーニング)」や外用療法をお勧めしています。シミ治療にレーザーを用いることは今では一般的ですが、低刺激での治療を可能にしたレーザートーニングが開発されるまで、レーザー治療を肝斑に対して行うことはできませんでした。肝斑は非常にデリケートなため、肌への刺激が強いレーザー治療はかえって症状を悪化させてしまうためです。
レーザートーニングは、非常に弱くに設定したレーザーをお肌に連続照射します。これにより刺激を最小限に留めながら、少しずつメラニン(肝斑)を除去していきます。当院の場合、約8分の施術時間中におおよそ2,400ショットを顔全体にレーザー照射します。弱く当てているので痛みはほぼありません。これを2週間に1回ほどのペースで5~10回続けて頂くことをお勧めしています。ダウンタイム(施術から回復までの時間)もないので続けやすく、肝斑でお悩みの方に人気の施術です。
このほか、ビタミンCやトラネキサム酸の「経皮導入(イオン導入・エレクトロポレーション)」や内服療法、ハイドロキノン外用も組み合わせることをおすすめしています。
さて、先ほど鏡を見て「肝斑かしら?」と思われたあなた。もし、お時間があればエースクリニックにお出かけください。すぐにカウンセリングでき、お望みであればその日のうちにレーザートーニング治療も受けられます。もちろん、シミには種類がたくさんあり、肝斑でなくてもそれぞれの症状に最適の治療を受けることができます。モヤモヤした気分を払拭し本来の美しい肌を取り戻すためにも、ぜひ一度ご相談においでください。