エラボトックスはいつから効果が現れる?
エラが張っていて「顔がホームベースみたいに四角く見える」「もっと小顔になりたい」とお悩みの方、たくさんいらっしゃると思います。エラが張っていると、男性的なイメージを相手に与えてしまいますし、すっきりした逆三角形のフェイスラインやモデルのような小顔には、やはりあこがれますよね。
そんな方にお勧めなのが、エラ部分にボトックスを注入する「エラボトックス」です。
ボトックスを注入することで、エラが張った顔の輪郭を切らずにすっきりと見せることができます。また、歯ぎしりでお悩みの方にも咬筋(こうきん:食物を咀嚼するときに使う筋肉)をゆるめる作用があるので、効果があります。
ダウンタイムが少なく、跡が残る心配も副作用もほぼないのでエラ張りでお悩みの方全員におすすめできるエラボトックスですが、一点注意していただきたい点があります。
それは、“効果が現れるまでの期間”です。
例えば表情ジワに注射した場合は1~2週間で効果が現れるのですが、エラがすっきり見えてくるのは注射してから1カ月程度たってからなのです。同じボトックス注射なのに、どうして差ができるのでしょうか。
ボトックスの成分はボツリヌス菌から抽出されたタンパク質の一種「ボツリヌストキシン」で、これには神経をブロックして、筋肉の動きを抑制する働きがあります。注射した部分の筋肉の動きがストップするため、いつも同じ表情をするため眉間やおでこにできる「表情ジワ」を抑える目的でよく使っています。
エラボトックスの際にはエラの部分にある「咬筋」にしっかり効果がでるように注射をします。他の部位のボトックスと同様に1~2週間で筋肉の動きを抑える効果が現れます。表情ジワの治療はこの時点で効果が確認できるのですが、エラがすっきりしてくるには、1カ月ほど待つ必要があります。
なぜなら、筋肉が動かなくなってから筋肉が萎縮して小さくなるまでにタイムラグがあるからです。ボトックスを注射して時間が経っていない状態では、筋肉の動きは抑えられても筋肉の量は変わりません。筋肉の動きが鈍くなってから、徐々に徐々に筋肉が小さくなっていく変化が生まれるのです。ボトックスによる筋肉の萎縮は廃用性萎縮といって、寝たきりの人の足の筋肉がやせるのと同じ理由によります。そのため、筋肉が徐々に萎縮して小さくなるまで、1カ月ほど待つ必要があるのです。
ボトックス注射により咬筋の働きを鈍くさせ、咬筋が大きく発達した状態から徐々に小さく萎縮した状態へと導き、エラをスッキリさせるわけです。
1回の注射で効果は約 4~6カ月間持続しますので、4~6カ月おきに数回の治療を繰り返すことで次第に元に戻りにくくなっていきます。使われていない期間が長ければ長いほど回復しにくくなるのと同じことです。
というわけで、エラ部分は表情ジワと比べて効果が実感できるまでに1カ月ほど時間がかかります。一方で、歯ぎしりに関しては筋肉の動きが押さえられればすぐに効果があらわれます。「エラボトックス」の場合、すっきりとした輪郭を得るために、忍耐強く効果が出るまで待つ必要がありますが、きっと理想のフェイスラインが手に入るはずです。
ダウンタイムが取れない方、周りにバレたくない方にもおすすめです。是非エラボトックスをお試しください。