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※このページは2017年2月16日に更新されました。

眼瞼下垂術後に起こる視力変化

眼瞼下垂手術を行っている医師は共通して認識していることですが、眼瞼下垂(眼瞼挙筋前転法)の術後に視力の悪化を感じる方は実際のところ多いです。

まぶたが開きやすくなることで楽になると思って手術を受ける方がほとんどですので、「まぶたがパッチリと開いて見やすくなったはずなのに、逆に物が見えにくくなるのはおかしいのではないか?」
そう思ってしまうのはよく理解できます。

が、しかし、きちんと手術を行っていても普通に起こることであり、こればかりは仕方ないことなのです。術前にこの点を説明していないと、患者様によっては、「手術のやり方が悪いのではないか」、「失敗ではないか」と考える方もいらっしゃると思いますので、この点は術前に必ず説明するようにしています。

幸いなことにこの症状はほとんどが一過性であり、半年くらいの経過で元の視力に戻ってきます。ですので、慌てふためかずにしばらくの間待っていただくより他にありません。

では、眼瞼下垂手術後にはなぜこのような症状が起こるのでしょうか?眼瞼下垂手術後の視力変化は直乱視化が起こるためとされています。

眼瞼下垂後に起こる視力低下

直乱視とは物が上下方向につぶれてゆがんで見える乱視のことを言います。では、なぜ直乱視化するのでしょうか?眼瞼下垂手術は眼瞼の手術であって眼球そのものは直接的な操作はしませんので、眼球に直接的な変化というものは起こらないはずです。しかし、直接的な変化はなくとも間接的な変化が生じているのです。

眼瞼下垂手術(眼瞼挙筋前転法)では、眼瞼の奥、つまりまぶたの眼球に非常に近い部分を操作します。すると、この部分に瘢痕が生じます。瘢痕は術後1ヶ月くらいが一番硬くつっぱり、半年~1年くらいかけて硬さが取れてきます。瘢痕が硬くつっぱっている間は眼球を上から押さえる形になり、わずかに眼球が押されて横方向に長くなるような変形が生じます。これにより直乱視化が起こっていると考えられています。

幸いなことに瘢痕の硬さは徐々に取れてくることがほとんどですので、硬さが取れる半年くらいたつと視力も戻ってきます。しかし、硬さが残ってしまったり、手術を何回もしているようなケースでは視力変化が残ってしまう可能性はわずかにあります。そのような場合には、眼科で眼鏡を作り変えてもらう必要があります。

こう説明すると、眼瞼下垂手術を躊躇してしまう方もいらっしゃるかもしれません。しかし、視力が低下したと感じても眼鏡を作り直せば済む話です(実際はそれほどの不都合を感じる方は少ないです)。多少の出費が必要としても、まぶたが開きやすくなったことで得られる利益の方がずっとずっと大きいのは間違いありません。ですので、眼瞼下垂手術を検討している方は、このような症状も一時起こる可能性があることは認識した上で手術を受けられるといいでしょう。


この記事の監修

エースクリニック 院長:
竹内孝基 医師

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