目頭切開
日本人を始めアジア人の目頭は、
欧米人(白人)の目頭と大きく違います。
アジア人の場合、
蒙古襞(もうこひだ)と呼ばれる
ヒダ状の贅皮によって目の一部が覆われているのです。
このため、もうこひだがあると、
(1)左右の目と目の間が離れて見える。
(2)目頭側の目が一部隠れてしまい、目が小さく見える。
(3)つり上がった目つきになりきつくみえる。
という美容的にはあまり好ましくない印象の目になります。
上記の状態を改善する手術が目頭切開になります。
目頭切開のデザインにはたくさんのバリエーションがありますが、
一般的に広く行われているのはW形成とZ形成です。
弊院で主に行っているのはZ形成による目頭切開術です。
(Wも可能です。)
W形成は一昔前までは実に盛んに行われていました。
もうこひだもしっかりと解除できるので、
悪くはない手術ですが、
傷跡はZ形成の方がよりきれいです。
その分、変化度はZ形成の方が小さいのですが、
私個人的にはZ形成の方がより自然な印象で好ましく思います。
W形成(内田法)は
二重切開法と組み合わせて目頭切開を行う場合などで、
しっかりとした平行型二重にしたいときに行っています。
よく目頭切開をすると
どれくらい目が大きくなりますかという質問を受けます。
これは一つには蒙古ヒダの強さによります。
蒙古ヒダが強いとヒダにより隠されている部分が大きいので、
蒙古ヒダを取り除くことでかなり目は大きくなった印象になります。
また、蒙古ヒダがそれ程強くない場合でも、
目頭の形が変わることで実際の変化以上に大きくなったように見え、
目の印象も改善されます。
ほんのわずかな変化が大きく印象を変えるという好例ですね。
以下にモニター症例を掲載します。