目の下のクマ治療法の選択について
目の下のふくらみとそのさらに下の凹み、それらが段差となってできる影クマは悩んでいる方は多くいらっしゃいます。
今日は影クマの原因とその治療方法、またどの治療がどんな方に向いているのかを解説していきます。
影クマはなぜできる?
そもそも影クマはなぜできてしまうのでしょうか?
まず、ふくらみの原因は眼窩脂肪の前方への突出です。
凹みはSOOF(頬骨前脂肪)の減少・下垂や加齢による骨の後退など、組織の減少が主な要因となっています。
またふくらみと凹みの境目にハの字状に深い溝ができている場合があります。これはtear troughといって、骨から皮膚に向かって走る線維組織(リガメント)が強いことが原因になっています。
エースクリニックでは切らない治療と手術と両方行っていますが、患者様一人一人の症状を診させていただいたうえで、それぞれに適した治療をオススメしています。
オススメする治療は下記の4通りに分かれます。
- 経結膜ハムラ法(裏ハムラ)
- 脱脂CRF(コンデンスリッチファット)法
- 皮切ハムラ法(表ハムラ)
- 切らない治療(ヒアルロン酸やベビーコラーゲン+HIFUのコンビネーション)
それでは、影クマの治療でどの方法が適しているか、見極めるうえでのポイントを解説します。
治療法を見極めるポイント
① 経結膜ハムラ法
この方法はまぶたの裏から切開をして、頬前面の骨上を剥離して、その上に脂肪を移動・固定する方法です。前述のtear troughのリガメントをはずしてあげることができ溝をしっかり改善しやすい点、脂肪を切り離さないので脂肪が後から減るリスクがない点がメリットです。
ふくらみが凹みに対して少ないと、凹みの改善が不十分になる可能性もあります。また、剥離が広範囲なので、どちらかというと若い方向けの手術ではあります。
オススメな方
- ☆年齢30代まで(男性は40代くらいまで)
- ☆眼窩脂肪のふくらみが大きい方、凹みが広範囲ではない方
- ☆tear troughのリガメントが強い方
② 脱脂CRF法
まぶたの裏から眼窩脂肪をある程度取り除き、凹みのエリアには太もも等から採取した脂肪を注入する方法です。外から取ってきた脂肪を注入するため、凹みが広範囲でもしっかり補正することが可能です。
ただし脂肪の採取が難しいような男性には不向きです。
オススメな方
- ☆年齢40代以上の女性
- ☆凹みが広範囲な方
③ 皮切ハムラ法
下睫毛のすぐ下の皮膚を切開して、眼窩脂肪を頬前面の骨上に移動する方法です。
同時に余っている皮膚や眼輪筋を切除することができるので、皮膚のたるみも多い方に適しています。
ただし、皮膚・眼輪筋を切開すると涙袋がなくなってしまうことと、三白眼やたれ目の方がやると外反(アッカンベー状態)するリスクが高いので適応は見極める必要があります。
オススメな方
- ☆年齢およそ50代以上
- ☆皮膚のたるみが多い方
- ☆たれ目・三白眼ではない方
④ 切らない治療
これまで説明した手術の治療はダウンタイムがおおむね2週間程度あります。
仕事の休みがなかなか取れない方は難しいということになりますので、切らない治療を検討します。切らない治療では凹みの部分をヒアルロン酸注入などで埋めていくことがメインになりますが、それだけでかなり改善されやすい方とそこまでではない方といらっしゃいます。
まず、ふくらみが大きいと、やはりヒアルロン酸注入で段差を埋めたとしてもぽてっとした感じが残ります。また、tear troughのリガメントが強固な方の場合、そこにヒアルロン酸を入れたとしてもなかなか思ったように持ち上がってくれません。
なので、切らない治療で良くなりやすい方は↓のような方ということになります。
オススメな方
- ☆ダウンタイムの取れない方
- ☆ふくらみが大きくない方
- ☆tear troughのリガメントが強くない方
まとめ
いかがでしたでしょうか。御自身のクマがどの治療に向いていそうか、治療検討している方の参考に少しでもなればと思います。
分からないよ!という方や、治療について詳しく聞きたい方、治療してみたくなった方は是非エースクリニックに相談にお越しください。