ドクターブログ | 医療法人一美会エースクリニック

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切らないたるみ治療 (2)

外科的たるみ取り手術の代表である
フェイスリフト手術は、
ただ単純に皮膚を引っ張って
余った皮膚を切除するだけの手術ではありません。

たるみを気にされている方のお話を伺っていると、
「この部分の皮膚をちょっと引っ張って切り取って縫えば、
きれいになると思うのですが。」
ということをおっしゃる方が非常に多いです。

しかし、残念ながら
そのようなフェイスリフト手術をしても、
高い効果は望めません。

フェイスリフト手術は中国語で「顔面拉皮」と言うそうですが、
まさしく皮を引っ張るという意味になります。

実際のフェイスリフト手術というのは、
もちろん皮膚も引っ張るのですが、
それ以上に大切なことは、筋膜を引き上げることです。

頬にはSMAS(スマス)と呼ばれる筋膜が
皮下脂肪層のさらに下層にあります。

「たるみ」と一口に言いますが、
加齢により重力に逆らえなくなって下垂してくる組織は
何も皮膚だけではありません。

もちろん脂肪もさらにその下の筋膜も、
さらにさらにその下にある様々な組織も、
すべて重力に逆らえずに下垂してくるのです。

そのような状態で一番上っ面の皮膚のみ引っ張ったところで、
効果は限定的ですし、
皮膚は比較的すぐ伸びてしまうので
効果の持続も短期間になります。

なるべく深部の組織を引き上げてこそ
効果が高く持続の長いフェイスリフト手術となります。

しかし、あまりに深部の組織だと重要な神経を損傷してしまう
危険性もかなり高くなってしまうため、
現実的に手術で引き上げることのできるのは
SMAS筋膜層までになります。

つまり、効果の高いフェイスリフト手術を行うには
(1)筋膜を引き上げて
(2)皮膚を引っ張る
ことが大切になります。

監修医師

竹内 孝基 医師

エースクリニック理事長

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