- Doctor blog -ジュビダームビスタ®ボリフトXCのご紹介~ほうれい線やマリオネットラインを浅くするのに最適!

※このページは2018年11月28日に更新されました。

日本におけるヒアルロン酸注入の現場は、ジュビダームビスタ®ボリューマ(以下ボリューマ)の登場により、大きく進化しました。

端的に言えば、ボリュームアップを主な目的としながらも決して硬くなくなめらかで自然な仕上がりのヒアルロン酸が登場した画期的な製品でした。しかし、ボリューマはボリュームアップに主眼を置いた製品であったために、法令線やマリオネットラインといったしわあるいは溝の修正に完全にマッチした製品ではありませんでした。

そしてボリューマの発売から約2年の時を経て、同じくアラガン・ジャパン社のヒアルロン酸使用軟組織注入材「ジュビダームビスタ® ボリフトXC」(以下ボリフト)が、顔面における中等度から重度のしわや溝(鼻唇溝等)を修正することを使用目的として、2018年6月1日に厚生労働省より製造販売承認を取得し、同年8月27日に発売されました。

ジュビダームビスタ ボリフト
ボリフトが発売されて約3か月が経ちましたが、当院ではこの間すでにかなり量のボリフトを使用してきました。

使用した感想ですが、ボリフトはある意味、ボリューマ登場のインパクトに決して引けを取らないくらいインパクトのある製品です。ボリフトの登場により、同社の製品であるジュビダームビスタ®ウルトラXC(以下ウルトラ)やジュビダームビスタ®ウルトラプラスXC(以下ウルトラプラス)は完全に過去の遺物となった感があります。

ウルトラやウルトラプラスは現在も販売されていて使用できるのに、過去の遺物とはどういうことかといぶかしく思う方も多いのではないでしょうか?

実はボリフトの使用目的はウルトラやウルトラプラスと全く重なります。いずれも使用目的は「顔面における中等度から重度のしわや溝(鼻唇溝等)を修正すること」です。例えば、ほうれい線を浅くしたり、マリオネットラインを浅くしたりすることが該当します。

ではボリフトとウルトラ、ウルトラプラスをどのように使い分けたら良いのでしょうか?

答えは簡単です。基本的に使い分ける必要は全くありません。ボリフト一択でOKです。

理由はボリフトに比べて、ウルトラやウルトラプラスが優れている点が何一つないからです。いや、一点だけ挙げるとすれば、価格がウルトラやウルトラプラスの方がいくらか安いことくらいでしょうか。ヒアルロン酸の性能を細かく見ていったときに、ボリフトがすべての面においてウルトラやウルトラプラスより優れているので、最早使う必要のないヒアルロン酸という意味で「過去の遺物」と言ったわけです。

ここでアラガン・ジャパン社のヒアルロン酸製材の製法につき簡単に説明しておきましょう。

同じ会社のヒアルロン酸ではありますが、アラガン・ジャパン社のヒアルロン酸は2つのグループに分かれます。一つは旧技術であるHYLACROSS(ハイラクロス)製法で作られたウルトラやウルトラプラスのグループ、もう一つは新技術であるVYCROSS(バイクロス)製法で作られたボリューマやボリフトです。(VYCROSS製法についてはボリューマの解説ページに詳しく記載がありますのでそちらをご参照ください。)

ほんの2年ちょっと前、2016年12月より前までは同社のヒアルロン酸製剤はHYLACROSS製法で作られたウルトラやウルトラプラスしかありませんでした。

しかしこれらのヒアルロン酸は、実は20年前からあるものです。言ってしまえば時代遅れなヒアルロン酸でした。しかし、日本で薬事承認を受けているヒアルロン酸はウルトラやウルトラプラスしかなかったため、これらを使うしか他に選択肢がない状態でした。

これら旧式のヒアルロン酸で良い結果が出せるようにと、あれやこれやと注入技術を磨いたものでしたが、やはり素材そのものの持つ能力が低いヒアルロン酸でしたので、いくら医師が注入技術を磨いたところで、やはり残念な部分は多々ありました。例えるなら、一流のシェフがどれだけ調理技術を駆使しても、料理の素材がダメでは、出来るものにも限界があるということです。まさにウルトラやウルトラプラスは、(その当時はそう思ってはいませんでしたが)今思えば残念な素材だったわけです。

それではボリフトの特徴を見ていきましょう。

ジュビダームビスタ ボリフトの特徴

(1)長期持続性

同じVYCROSS製法で作られたボリューマよりは短いですが、効果の持続期間は12ヶ月~18ヶ月と他のヒアルロン酸製材と比べると、良好な持続性を有しています。

ボリフト長期持続性

(2)低吸水性

これもボリューマと同等の低吸水性を示します。注入後に思ったよりふくらんでしまったということは起こりにくいと言えます。

ボリフト低吸水性

(3)高いリフト力

ボリューマよりもヒアルロン酸濃度が低く柔らかい製材でありながら、リフト力の減少は緩やかです。このデータでは、注入直後1mmあったリフト力は12週間後も約0.7mmで維持されています。

ボリフトのリフト力

(4)組織親和性が高い

やはりボリューマと同様に組織への親和性が高く、顔全体の組織に良くなじみ、表情に合わせた自然な仕上がりが得やすいヒアルロン酸です。

ボリフト組織親和性

以上より、(1)持続性、(2)吸水性、(3)リフト力、(4)組織親和性、の全てにおいて、ボリフトと比べると同じ用途で使用されるウルトラやウルトラプラスは一つも優れた点がないため、当院においてはウルトラ・ウルトラプラスはほぼお蔵入りとなってしまいました。また、ボリフトと同じような使用用途であった他社のヒアルロン酸製剤もいくつか取扱を終了しました。代わりにボリフトを爆使用しています。

今後はエースクリニックでもボリフトが大活躍してくれることになるものと思います


この記事の監修

エースクリニック 院長:
竹内孝基 医師

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