埋没法 瞼板法・挙筋法の違い
みなさまこんにちは。三角筋を育てている芹澤です。
今回は埋没法についてよく聞かれる疑問についてパート②です。
パート①はこちら
今回の疑問はこちらです。
“瞼板法と挙筋法の違いってなんですか?エースクリニックではどちらで施術することになりますか?”
埋没法について少し詳しい方からよく聞かれる内容ですね。
これについてお答えしようと思います。
瞼板法と挙筋法の違い
瞼板法と挙筋法の違いは、糸をかける場所が、瞼板という組織なのか眼瞼挙筋という組織なのかの違いです。
瞼板という組織は、実は皆さん一度は見たことがある組織かもしれません。
小学生のときに、上まぶたをひっくりかえしてうひゃーと迫ってくるお調子ものをみたことがあるのではないでしょうか。彼がべろんとひっくりかえしていた部分が瞼板です。
眼瞼挙筋はそれよりも目の上奥方向に存在しているので、眼瞼挙筋を実際に見ることはできません。
瞼板法・挙筋法にはそれぞれにメリット・デメリットが存在しています。
当院では瞼板法を採用していますが、それは瞼板法 のほうが挙筋法と比較してメリットが多いと考えているからです。具体的にご説明していきます。
瞼板法のメリットとデメリット

メリット
- 瞼板は硬い組織なので糸がゆるみにくく、二重がとれにくい。
- 術後に医原生の眼瞼下垂になるリスクが低い。
- 二重の好みが変わったり、埋没後に違和感(つっぱり感が強い、痛みがある、など)があって糸をはずすことになったときに、糸が目の上奥方向に深く入り込んでしまうことがないので抜糸しやすい(ただ、瞼板法でも時間経過とともに抜糸はしづらくなっていきます)。
デメリット
- 挙筋法に比べてやや腫れが強い傾向にある。
挙筋法のメリットとデメリット

メリット
- 医原性の眼瞼下垂にならないように埋没糸をゆるくとめるので、腫れは少ない傾向にある。
デメリット
- 挙筋は瞼板よりはるかに柔らかい組織なので、糸がゆるみやすく二重がとれやすい。
- 挙筋法では瞼板法に比べて術後に医原生の眼瞼下垂になるリスクが高い。
- 埋没した糸が目の上奥方向に深く入り込んでしまうので、抜糸しにくい(これは皮膚に小さな穴を開けて抜糸する場合に限らず、全切開の手術をしていても同じで、広く皮膚を切って内部構造をみながらでも糸が抜きにくいことが多々あります)。
これらを踏まえると、瞼板法は挙筋法に比べて術後のトラブルが少なく、安定性が高い方法だと考えています。
両方法ともにメリット・デメリットはあるものの、埋没法は瞼板法で行うのがベターだというのが当院での見解です。
いかがでしたでしょうか。
一口に埋没法といっても世の中には色々な方法が存在しています。
当院の埋没法は安全かつシンプルな方法を採用しておりますので、埋没法にご興味ある方は是非お気軽にご相談くださいませ。