
年齢とともに気になってくる「フェイスラインのもたつき」や「顎下のたるみ」。
近年は切らずにリフトアップを目指せるエネルギーデバイスが数多く登場していて、ダウンタイムや副作用が少なく、肌の力の底上げをしてくれる治療として人気があります。
しかし、「HIFUと高周波は何が違うの?」「自分にはどの治療が向いているの?」と疑問を持つ方も少なくありません。

今回は、たるみ治療で使用される代表的なエネルギーデバイスをエネルギーの種類別に、
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- HIFU(高密度焦点式超音波)
- 高周波(RF)
- SUPERB
- マイクロ波
の4つに分けて、それぞれの特徴を専門的な視点から解説します。
コンテンツ
そもそも顔のたるみはなぜ起こる?
顔のたるみには複数の原因があります。(図参照)
- 皮膚のコラーゲン減少
- 皮下脂肪の下垂
- 表情筋の衰え
- SMAS(表在性筋膜)のゆるみ
- 骨格の加齢変化

そのため、たるみ治療では「どの層にアプローチするか」が非常に重要になります。特に、熱を利用してリフトアップをはかるエネルギーデバイスではエネルギーの種類によって「どの層に、どのぐらいの熱が入るか」が異なるため、その特徴もおのずと違ってきます。
① HIFU(高密度焦点式超音波)

HIFUは超音波エネルギーを一点に集中させ、皮膚の深部に熱を発生させる治療です。
特に、「肌の土台」となるSMAS層まで熱を届けられることと、カートリッジを替えることで熱を入れる深さ(焦点距離)を正確に調節できることが特徴で、
深い層の引き締め効果が高いことが最大の長所です。
「切らないフェイスリフト」と言われることもあります。
深い層を点で加熱するため、タンパク質の熱変性が起こることによる引き締め効果を早くから感じられる利点があります。
逆に、広範囲に熱を届けるためにはショット数を多く、高密度に照射する必要があります。
リフティングのベクトルを考慮した照射が求められるため正確な顔面解剖の知識が要求されること、
コケがある部位において皮下脂肪層に不用意に照射してしまうことでコケが進むリスクがあることなどの注意点もあります。
フェイスラインをすっきりさせたい、脂肪の量がある程度あって中程度までのたるみがある人に向いています。
代表的な治療機としてウルセラ、ウルトラフォーマー、ハイジオなどがあります。
② 高周波(RF)

高周波(Radio Frequency)は組織内の水分や抵抗により熱を発生させる治療です。
HIFUと比較して高周波のエネルギーサイズは大きく、真皮や皮下組織を立体的に広く加熱することが最大の特徴で、
広範囲で線維芽細胞活性化が起きて、コラーゲン・エラスチン産生が促進されるため、
ベースアップとなるような、継続的なリフトアップ効果があります。
真皮~皮下脂肪のコラーゲン再構築、引き上げ効果が出せるのでエイジングケアとして広く用いられています。
顔全体のたるみを治療したい、脂肪だけではなく皮膚のハリも改善したい方にはおすすめです。
代表的な治療機としてザーフ、オールタイトやボルニューマ、オリジオなどがあります。
③ SUPERB

同期平行型超音波ビーム(SUPERB)は超音波による高強度のエネルギーを、円柱を7つ横に並べたかたちで真皮層に限局して届ける特許技術であり、
より効率的に真皮へ熱エネルギーを届けるリフトアップ治療です。
治療機器としてはソフウェーブに使われている技術であり、
真皮への効率の良い加熱によってコラーゲンリモデリングを促進し、引き締めと肌質改善を同時に狙います。
いっぽうで、皮下脂肪の層にはアプローチしないことから、コケを助長することがないため、特にお顔のコケが気になる方にお勧めのお施術です。
真皮の中層を中心にしっかりと熱を加えることで皮膚の引き締め効果が高いことが特徴で、真皮のコラーゲン産生が促進されることによる肌質の改善効果も見込めます。
いわば「皮膚のアイロンがけ」というような効果があるとご紹介しているお施術です。
即時的な効果も実感しやすいため、ほかの治療ではあまり効果を実感できなかった方にもおすすめなお施術です。
④ マイクロ波

オンダリフトに用いられるマイクロ波は、電子レンジと同じ原理の電磁波を利用していて、非常に高いエネルギーを脂肪層に選択的に届けられることが特徴です。
脂肪層では吸収率が高いいっぽうで、真皮での吸収率が低い波長のマイクロ波を使うことにより、脂肪層は55~65℃程度に加熱され、その熱拡散によって真皮の温度が40~42℃に到達します。
それによって、脂肪破壊と脂肪層の引き締め効果に加えて、スキンタイトニングも期待できます。
皮下脂肪や脂肪隔壁へ効率的に熱を与え、脂肪を減少させる効果に加えて引き締め効果を同時に狙うことができるお施術です。
とくに、顎下やフェイスラインの脂肪減少によるボリューム改善を目的に行われることが増えていて、同時に引き上げ効果も合わせて輪郭の改善に繋がるので、フォルムの変化を実感しやすいという特徴があります。
まとめ
HIFU、高周波、SUPERB、マイクロ波はすべて「たるみ治療」に用いられますが、作用する深さや得意分野が異なります。それぞれの特徴をごく簡単にまとめると、
- HIFU:深部のリフトアップ、深さの調節ができる
- 高周波:肌質改善と皮下脂肪の引き締め引き上げ
- SUPERB:皮膚のタイトニングとハリのアップ
- マイクロ波:脂肪減少と輪郭形成
また、患者のタイプ別、お悩みのタイプによるおすすめの治療機を簡単にまとめると、以下のようになります。
患者タイプ主なお悩み候補になる治療機
| フェイスラインがもたつく | 輪郭のゆるみ、もたつき | HIFU、高周波 |
| あご下脂肪・二重あご | 脂肪によるボリューム過多 | マイクロ波、高周波 |
| 頬コケが気になる | 脂肪を減らしたくない | ソフウェーブ |
| 皮膚のハリが不足している | 小じわ、皮膚のたるみ | ソフウェーブ、高周波 |
| 顔全体のたるみ | 複合的なたるみ | HIFU+高周波(+ソフウェーブ) |
| より自然にたるみを改善したい | 軽度のたるみ、たるみの予防 | ソフウェーブ、高周波 |
最適な治療は年齢や骨格、皮下脂肪の量、皮膚の状態、たるみの原因によって異なります。
自己判断で選ぶのではなく、医師による診察を受けたうえで、自分に合った治療を選択することが大切です。
また、エネルギーデバイスごとの特徴を踏まえつつ、重点的に治療したい場所を考慮することによって、
複数のエネルギーデバイスや肌育製剤との組み合わせによって、相乗効果をもたらすことも可能です。 当院では、カウンセリングで患者さまごとのお顔の状態を診断したうえで最適な治療をご提案させていただいております。
たるみでお悩みの方はぜひ一度カウンセリングにお越しいただければと思います。



